「そもそも、FXとバイナリーオプションはどのような違いがありますか?」
man
「バイナリーオプションをすれば稼げるのか?FXトレードをすれば稼げるのか?」悩んでいる投資家の方も少なくありません。今回は、FXとバイナリーオプションを様々な角度から比較して「どちらが稼ぎやすいのか?」を明らかにします。
目次
FXとバイナリーオプションを比較

FXとバイナリーオプションを比較するときに、バイナリーオプションは、日本国内の業者が提供している「国内バイナリーオプション」と海外の業者が提供している「海外バイナリーオプション」を分けて考える必要があります。
なぜなら、「国内バイナリーオプション」と「海外バイナリーオプション」で取引方法が大きく異なるからです。
今回は「FX」「国内バイナリーオプション」「海外バイナリーオプション」の3つで比較してみます。
また、その中でも今回は「どちらが稼ぎやすいのか?」がポイントです。
「稼ぎやすさ」を測る指標としては
- 予想が当たったときの利益額(投資額に対する倍率)
- 予想の当てやすさ
- 取引機会の多さ
の3点が重要になります。
この3点フォーカスして、「FX」「国内バイナリーオプション」「海外バイナリーオプション」を比較します。
項目 | FX | 海外バイナリーオプション | 国内バイナリーオプション |
---|---|---|---|
判定タイミング | 平日24時間 | 平日 | 1日最大12回まで |
判定時刻までの時間 | いつでも | 最短30秒 | 最短2時間 |
ペイアウト倍率 | なし | 160%~200% | 1枚1,000円に固定 1~20倍 |
レバレッジ | あり。 国内:最大25倍 海外:200倍~3000倍 | なし | なし |
儲ける方法 | 為替レートがどちらに動くかを予想してエントリー(購入) 変動幅の大きい対ミイングでエグジット(売却) | 判定時刻に為替レートがどちらに動くか予想して購入 | 為替レートがどちらに動くか、かつ設定されたラインを判定時刻に超えているか?を予想して購入 |
儲けの決まり方 | エントリー額 × エグジット時点の変動幅 | 判定時刻に予想が当たれば → 160%~200%の払い戻し | 判定時刻に予想が当たれば → 1,000円の払い戻し |
損失の決まり方 | エントリー額 × エグジット時点の予想と逆方向の変動幅 | 購入額の没収 | 購入額の没収 |
払い戻しの変動幅の影響 | あり | なし | あり |
通貨ペア | 20通貨ペア | 20通貨ペア | 5通貨ペア |
最低購入額 | 1,000通貨 | 1,000円 | 1枚50円~999円 |
儲けやすい相場 | トレンド相場 | レンジ相場 | トレンド相場 |
取引回数の制限 | なし | なし | 1日最大12回まで |
FXとバイナリーオプションは「予想した結果、得られる利益」が違う!
FXトレードの場合
- 投資額
- レバレッジ
- 予想した方向にどのくらい価格が動いたのか?
の3点で利益が計算されます。


出典:ジャパンネット銀行
- 投資額:1万円
- レバレッジ:10倍
- 予想した方向にどのくらい価格が動いたのか?:米ドル/円100円から101円に
を想定した場合
利益 = 1万円 × 10倍 × 100pips / 100 / 100 = 1,000円
- 投資額:1万円
- レバレッジ:10倍
- 予想した方向にどのくらい価格が動いたのか?:米ドル/円100円から100.01円に
を想定した場合
利益 = 1万円 × 10倍 × 100pips / 100 / 100 = 10円
となるのです。
※今回の資産では、業者側の手数料・スプレッドは除外して説明しています。
つまり、
- 投資額が大きい
- レバレッジが大きい(国内業者:最大25倍、海外業者:最大3000倍)
- 予想した方向にどのくらい価格が動いたのか?が大きい
と、利益も大きくなる仕組みです。
国内バイナリーオプションの場合
- 投資額
- 購入時に設定されたペイアウト倍率
- 予想があったかどうか?
の3点で利益が計算されます。
国内バイナリーオプションの場合は、ペイアウト額が1,000円と決まっているため、
- 難易度の高い予想 → 購入価格が安い(1円に近づく)
- 難易度の低い予想 → 購入価格が高い(1,000円に近づく)
となっているのです。

- 投資額:1万円
- 購入時に設定されたペイアウト倍率:500円
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト額:1,000円 / 購入額:500円 - 投資額:1万円 = 1万円
- 投資額:1万円
- 購入時に設定されたペイアウト倍率:100円
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト額:1,000円 / 購入額:100円 - 投資額:1万円 = 9万円
- 投資額:1万円
- 購入時に設定されたペイアウト倍率:800円
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト額:1,000円 / 購入額:800円 - 投資額:1万円 = 1,250円
国内バイナリーオプションの場合は
- 難易度の高い予想(購入価格が安い)を当てれば、大きな利益になる
- 難易度の低い予想(購入価格が高い)を当てても、利益は薄い
という関係にあります。
海外バイナリーオプションの場合
- 投資額
- 選んだ判定時刻・通貨ペアで設定されたペイアウト倍率
- 予想があったかどうか?
の3点で利益が計算されます。

海外バイナリーオプションの場合は、「判定時刻」「通貨ペア」「取引種類」によって、ペイアウト倍率が1.6倍~2.5倍の範囲内で設定されます。
- 短い判定時刻 → ペイアウト倍率が低めの設定
- 長い判定時刻 → ペイアウト倍率が高めの設定
- スプレッドなし → ペイアウト倍率が低めの設定
- スプレッドあり → ペイアウト倍率が高めの設定
という関係になります。
- 投資額:1万円
- 選んだ判定時刻・通貨ペアで設定されたペイアウト倍率:1.8倍
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト倍率:1.8倍 - 投資額:1万円 = 8,000円
- 投資額:1万円
- 選んだ判定時刻・通貨ペアで設定されたペイアウト倍率:2.0倍
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト倍率:2.0倍 - 投資額:1万円 = 1万円
- 投資額:1万円
- 選んだ判定時刻・通貨ペアで設定されたペイアウト倍率:2.3倍
- 予想があったかどうか?:予想当たり
を想定した場合
利益 = 1万円 × ペイアウト倍率:2.3倍 - 投資額:1万円 = 2.3万円
考察
FXトレードで利益を最大化するために重要な要素は
- レバレッジの大きいFX業者
- スプレッドの狭いFX業者
- 勝率
- どれだけ大きく予想を当てたか?
国内バイナリーオプションで利益を最大化するために重要な要素は
- ペイアウト倍率の高い国内バイナリーオプション業者
- 予想が当たるかどうか?≒勝率
海外バイナリーオプションで利益を最大化するために重要な要素は
- ペイアウト倍率の高い海外バイナリーオプション業者
- 予想が当たるかどうか?≒勝率
となっています。
バイナリーオプション業者のコストは、ペイアウト倍率に内包されているため、バイナリーオプション業者選びは、ペイアウト倍率にフォーカスすれば良いので、比較的わかりやすく優良業者を選ぶことができます。
FXとバイナリーオプションは「予想を当てる難易度」が違う!

FXトレードの場合
基本的に予想が当たるか、外れるかは、2択なので約50%(※実際はスプレッド分があるから勝率は下がる)の確率で予想は当たります。
ただし、FXトレードは、予想が当たっただけでは利益は少なく、「どれだけ大きく予想した方向に為替が動いたのか?」が重要なのです。
米ドル/円100円から100.01円になった予想を当てただけでは、前述の条件では
- 利益 = 1万円 × 10倍 × 100pips / 100 / 100 = 10円
米ドル/円100円から101.00円になった予想を当てれば
- 利益 = 1万円 × 10倍 × 100pips / 100 / 100 = 1,000円
ですから、
「大きく予想を当てなければならない。」という意味で、難易度は高くなっているのです。
国内バイナリーオプションの場合
難易度に応じて、いろいろなコースが用意されています。

現在価格(119.554)に近い判定コース(119.550)を選んだ場合は、勝率が50%に近づきます。
- 利益 = 1万円 × ペイアウト額:1,000円 / 購入額:505円 - 投資額:1万円 = 9,810円
現在価格(119.554)から通り判定コース(119.300)を選んだ場合は、勝率が10%を切ります。
- 利益 = 1万円 × ペイアウト額:1,000円 / 購入額:73円 - 投資額:1万円 = 126,983円
「勝率」と「ペイアウト倍率」は、相関関係にあるため、収益の期待値は同じという見方ができます。
- 勝率50%で約2倍のペイアウト倍率
- 勝率10%で約10倍のペイアウト倍率
どちらを選んでも、結果は同じということです。
海外バイナリーオプションの場合
海外バイナリーオプションの場合は、「現在価格」から、判定時刻に「上になるか?下になるのか?」のシンプルなトレードです。

そのため、「運」でトレードしても、勝率は50%となります。
※一部のスプレッド取引では、勝率は下がります。
考察
- FXトレードは、大きく予想を当てないと大きな利益は見込めない
- バイナリーオプションは、0.01円でも予想した方向に動けば、約2倍のペイアウト倍率が見込める
と、「バイナリーオプション」の方が予想を当てやすいという優位性がありますが
- FXトレードは、大きく予想を当てた場合、天井なしで10倍、100倍になる可能性もある
- バイナリーオプションは、勝率50%のトレードのペイアウト倍率は約2倍。それ以上にはならない
ため、「FXトレード」の方が1回のトレードで収益を大きく稼げる優位性があるのです。
また
- 「FXトレード」は、大きく予想を当てる必要性があるため、トレンド相場で稼ぎやすく
- 「バイナリーオプション」は、少しの値動きでも予想さえ当てれば良いので、レンジ相場で稼ぎやすい
という特徴があります。
FXとバイナリーオプションは「トレード機会」が違う!

FXトレード
月曜日から金曜日(日本時間では土曜日の午前中)まで、24時間トレードが可能です。
いつでも、エントリーできるので、トレード機会は無限大と言っていいでしょう。
国内バイナリーオプション
国内バイナリーオプション業者は、バイナリーオプション規制が適用されるため、2時間おきの判定時刻しか設定できません。

判定時刻の設定が多い国内バイナリーオプション業者でも、1日12回程度です。
※「転売」という方法もありますが、転売のスプレッドは100円(1,000円に対して100円、つまり10%は手数料が発生する)ですので、現実的なトレード手法ではありません。
海外バイナリーオプション
海外バイナリーオプション業者も、FX同様にいつでもトレードが可能です。
FXトレードの平日24時間とまではいきませんが、1日1時間程度のシステムメンテナンス時間を除けば、ほぼ24時間の取引が可能になっています。

判定時刻も、エントリー時点から○秒後、○分後ですので、ほぼ無限大にトレード機会があります。
考察
トレード機会で言えば
- FXトレード
- 海外バイナリーオプション
が、ほぼいつでもトレードできる無限大のトレード機会を有しています。
本当の意味でトレードのチャンスとなると、レンジ相場でも、トレンド相場でも、勝ちやすい海外バイナリーオプションの方が、FXトレードより優れているとも言えます。
国内バイナリーオプションが1日12回というかなり少ないトレード機会になってしまいます。2時間おきにしか判定時刻がないので、サラリーマンや主婦の方では、1日1回、2回しかトレードできません。
トレード機会が圧倒的に少ないため、稼ぎにくいのは国内バイナリーオプションです。
FXとバイナリーオプションを徹底比較。どちらが稼ぎやすいのか?
稼ぎやすいのは
勝率:50%で、ペイアウト倍率が1.8倍~1.9倍に設定されていて、トレード機会も多い「海外バイナリーオプション」です。
勝率:50%というのは、「運」だけでトレードした場合で、勝率をテクニカル分析などでたった5%でも上げられれば、勝率55%で利益が出る設定なのです。
海外バイナリーオプションで稼ぐためには
ペイアウト倍率が高い海外バイナリーオプション業者を選ぶ
必要があります。
海外バイナリーオプションに次いで稼ぎやすいのは「FXトレード」です。
予想を大きく当てる必要があるため、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析を駆使して、トレードスキルを磨く必要がありますが、予想が大きく当たれば、得られる収益は「バイナリーオプション」の比ではないのです。
FXトレードで稼ぐためには
- レバレッジが高いFX業者
- スプレッドが狭いFX業者
が必要になりますが、国内FX業者の場合は、レバレッジの上限が25倍に制限されているため、海外FX業者をおすすめします。
一番稼ぎにくいのは「国内バイナリーオプション」です。
「トレード機会が少ない」ことが最大のネックであり、投資家の機会損失になります。
「FXトレード」も、「海外バイナリーオプション」も、同じテクニカル分析を駆使して稼ぐ共通点があるため
- トレンド相場 → 海外FX
- レンジ相場 → 海外バイナリーオプション
という使い分けや
- 自分のトレード手法が固まるまで → 海外バイナリーオプション
- 自分のトレード手法が固まってから → 海外FX
というように状況に応じて併用する形もおすすめです。
teacher
資産額が数百万と大きくなればなるほど、海外業者のリスクは高まってくるので、資産が増えた状態では、国内FX業者に資金を移してトレードをすると良いでしょう。
FXにも、バイナリーオプションにも、メリットデメリットがあるため、特徴を理解して、状況に応じて使い分けることをおすすめします。