「国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションってどちらが稼ぎやすいの?」
「国内バイナリーオプションのメリットデメリットを教えてください。」
「海外バイナリーオプションのメリットデメリットを教えてください。」
woman
今回は、国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションの取引方法の違いを丁寧に比較しながら解説します。
目次
はじめに理解すべきこと
数年前は
「国内バイナリーオプション」と「海外バイナリーオプション」は、同じ取引方法を採用していました。
しかし、日本では
バイナリーオプション業者によるワーキンググループが自主規制を検討し、内閣府令によって公的規制が導入され、以前のバイナリーオプションの取引方法は、日本国内のバイナリーオプション業者は使えなくなったのです。
つまり、バイナリーオプション業者の自主規制によって
- 国内バイナリーオプション → 規制後のルール
- 海外バイナリーオプション → 規制前のルール(海外バイナリーオプションは、バイナリーオプション規制の対象ではない)
という違いが発生し、「国内バイナリーオプション」と「海外バイナリーオプション」の取引方法に大きな違いがでるようになったのです。
海外バイナリーオプションの取引方法とは?
海外バイナリーオプションの取引方法とは
エントリーして○分後、○時間後に現在レートから「上がるか?」「下がるか?」を予想するシンプルな2択のトレード
- 予想が当たれば → ペイアウト倍率1.6倍~2.4倍の払い戻し
- 予想が外れれば → 没収(エントリーした金額は0円に)
例



海外バイナリーオプション、以前の国内バイナリーオプションで採用されていたのはシンプルな2択の「ハイローオプション」と呼ばれるもので
1ドル:100円だとしたら
- 1ドル:100.000円 → 1ドル:100.001円
という0.1pipsの値動きでも、予想が当たれば投資額が約2倍になる特徴があるのです。
海外バイナリーオプションは
「どれだけ予想が当たったのか?」という値動きの幅は、払い戻しに関係がなく、「上がったか?」「下がったか?」だけを考えれば良い、シンプルな取引
なのです。
シンプルで、最短30秒というスピードで判定できるがゆえに、スピードくじ感覚でトレードする方も多く、結果として、国内バイナリーオプション業者は、自主規制に踏み切ったのです。
国内バイナリーオプションの取引方法とは?
国内バイナリーオプションの取引方法とは
複数の目標レート(権利行使価格)から、好きなもを選択して、判定時刻(満期)にその目標レートよりも「上がるか?」「下がるか?」を選択肢するトレード
- 予想が当たれば → ペイアウト1,000円の払い戻し
- 予想が外れれば → 没収(エントリーした金額は0円に)
というものです。
国内バイナリーオプションの取引方法は
- ペイアウト額が1,000円と固定されていて
- 選択する目標レート(権利行使価格)によって、購入額が違う
のです。
例


現在レート:117.055円
目標レート:117.220円
の場合
目標レート:117.220円より上がると予想(円安)
- 購入額:416円(ペイアウト倍率2.40倍)
目標レート:117.220円より下がると予想(円高)
- 購入額:684円(ペイアウト倍率1.46倍)
となります。
当然、現在レートは、目標レートよりも下(円高)にあるので、そのまま行く可能性が高いため、円高(下がる)の購入額は高く、ペイアウト倍率は1.48倍と低くなっています。逆に、現在レートは、目標レートよりも、下(円高)にあるので、目標レートよりも上(円安)になる可能性が低いため、円安(上がる)の購入額は安く、ペイアウト倍率は2.40倍と高くなっています。
国内バイナリーオプションは
「現在レートと目標レートがどれだけ離れているのか?」予想の難易度によって、ペイアウト倍率が変動する仕組み
と言えます。
予想が当たるときの変動幅(難易度)に応じて
- 変動幅が小さい → ペイアウト倍率は限りなく1倍に近づく
- 変動幅が大きい → ペイアウト倍率は2倍~最大20倍になる
のです。
また、判定時刻との関係でも、ペイアウト倍率が動きます。
- 判定時刻よりも1時間~2時間前で、目標レートと近い:1.5倍~2.5倍のペイアウト倍率
- 判定時刻よりも1時間~2時間前で、目標レートと遠い:約5倍のペイアウト倍率
- 判定時刻の直前で、目標レートと近い:1.0倍~1.2倍のペイアウト倍率
- 判定時刻の直前で、目標レートと遠い:約20倍のペイアウト倍率
と、判定時刻に近づくほど、確実性の高い目標レートのペイアウト倍率は、1倍に近づいていきます。
一見、ペイアウト倍率が高くなることがメリットのように感じますが・・・
1ドル:100円だとしたら
- 1ドル:100.000円 → 1ドル:100.001円
では、ペイアウト倍率は、1倍に近い倍率にしかならず、ほとんど儲からないことになってしまいます。
また、バイナリーオプション規制によって、国内バイナリーオプションには
- 2時間おきにしか判定時刻を設けられない
という規制も設けられました。
例:GMOクリック証券の場合

月~金曜日の午前8:00~翌午前5:00
第1回号:8:00~11:00
第2回号:10:00~13:00
第3回号:12:00~15:00
第4回号:14:00~17:00
第5回号:16:00~19:00
第6回号:18:00~21:00
第7回号:20:00~23:00
第8回号:22:00~翌1:00
第9回号:0:00~翌3:00
第10回号:翌2:00~翌5:00
1日10回しか、判定時刻がないのです。
1日24時間寝ないでトレードできる人が、1日10回です。
1日1時間~2時間しかトレード時間が確保できない方の場合は、1日1回しかトレードできないと言っても過言ではないのです。
これは大きなデメリットと言えます。
国内バイナリーオプションと海外バイナリーオプションはどちらが勝ちやすいのか?
予想のしやすさ
海外バイナリーオプションの場合
- 今から○分後に現在レートよりも、上にあるのか?下にあるのか?
を予想することができます。
国内バイナリーオプションの場合
- 決められた判定時刻に、選んだ目標レートよりも、上にあるのか?下にあるのか?
を予想することができます。
バイナリーオプションで利益を出すためには、
テクニカル分析を駆使して勝率を上げる
ことが求められます。
バイナリーオプション攻略7つのステップ
バイナリーオプション初心者の勝てない理由
テクニカル分析で「上昇」のサインが出たとして、海外バイナリーオプションであれば、数分後に上昇するという形で「HIGH」エントリーができますが、国内バイナリーオプションの場合は、判定時刻があらかじめ決まってしまっているため、そこにピッタリ、テクニカル分析の「上昇」サインのタイミングが合わせられない可能性が高いのです。
つまり、
- 海外バイナリーオプション:テクニカル分析のサインに判定時刻を合わせられる
- 国内バイナリーオプション:テクニカル分析のサインに判定時刻を合わせられない
という違いがあるため、
当然ですが
- テクニカル分析を駆使できる海外バイナリーオプションの方が安定して勝ちやすい
と判断できます。
取引回数
前述した通りで、国内バイナリーオプションのバイナリーオプション規制では、判定時刻は最低でも2時間おきに設定することが義務付けられました。
- 1日10回~12回
ということです。
トレードできる時間は、人によって異なりますが、毎日:2時間~3時間しかトレードしないという方にとっては、国内バイナリーオプションは、1日1回、2回しかトレードできないものとなってしまうのです。
海外バイナリーオプションの場合は、最短30秒でトレードが可能です。
理論上は、2時間~3時間の間に、240回~360回は、トレードできるのです。
安定した勝率(55%以上)が出せるバイナリーオプションの攻略法を身に着けた投資家にとっては、トレード回数は、損益に大きく影響します。
例
勝率:60%
ペイアウト倍率:190%
1回のエントリー額:1,000円
国内バイナリーオプションで「1日1回 × 20営業日」のトレード
- 月の損益 = 6,800円
海外バイナリーオプションで「1日5回 × 20営業日」のトレード
- 月の損益 = 34,000円
当然ですが、安定した勝率を出せる人にとっては
- 取引回数が多ければ多いほど、利益が大きくなる
- 取引回数が小さければ小さいほど、利益が小さくなる
のです。
取引回数が確保できない国内バイナリーオプションは、儲けにくいバイナリーオプションと言えます。
ペイアウト倍率
海外バイナリーオプションの場合
ハイロー(ハイローオーストラリア)

- ハイロー:1.88倍
※スプレッド取引は、ペイアウト倍率2倍を超えますが、勝てないレンジがあり、勝率が下がるので採用していません。
国内バイナリーオプションの場合
GMOクリック証券
現在レートに一番近い目標レート

円高:1.84倍
円安:1.89倍
- 平均:1.865倍
です。
大きな差はありませんが、若干海外バイナリーオプションの方がペイアウト倍率が高く設定されています。ペイアウト倍率の面でも、勝ちやすいのは海外バイナリーオプションと言えます。
取引可能商品の違い
国内バイナリーオプションの場合
GMOクリック証券
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- ユーロ/米ドル
多くの国内バイナリーオプション業者が扱うのは「主要通貨」のみです。
海外バイナリーオプションの場合
ハイロー(ハイローオーストラリア)
- 通貨ペア
AUD/JPY, AUD/NZD, AUD/USD, CAD/JPY, CHF/JPY, EUR/AUD, EUR/GBP, EUR/JPY, EUR/USD, GBP/AUD, GBP/JPY, GBP/USD, NZD/JPY, NZD/USD, USD/CAD, USD/CHF, USD/JPY - 商品指数
GOLD, USOIL, UKOIL - 株価指数
AUS200, JPN225, HKG33, UK100, US30, NAS100, SPX500, CHN50 - 仮想通貨
BITCOIN (XBT/USD), ETHERIUM, RIPPLE, LITECOIN
海外バイナリーオプションでは「主要通貨」以外に「マイナー通貨」「商品指数」「株価指数」「仮想通貨」「外国株」などのCFD商品も、トレードの対象となります。
- 選択肢が多ければ、テクニカル分析が機能する通貨の種類も増え、トレード機会が確保できる
- ファンダメンタルズで予想しやすい株価指数や金、原油でトレードできるので、勝率が上がる
傾向があります。
まとめ
海外バイナリーオプションと国内バイナリーオプションの取引方法の仕組みを比較すると
- テクニカル分析で狙ったタイミングに判定時刻を持ってこれる → 勝率が上がる
- 取引回数が多い → 投資回数が上がる、勝率が上がる
- ペイアウト倍率がやや高い → 利益額が増える
- 取引商品の種類が多い → 勝率が上がる
海外バイナリーオプションの方が圧倒的に稼ぎやすい、儲けやすいバイナリーオプションと言えます。
国内バイナリーオプションは
- 取引回数が限られている
- 判定時刻が固定されているため、テクニカル分析のサインとタイミングが合わない
- ペイアウト倍率がやや低い
- 取引商品の種類が少ない
ため、勝ちにくい仕組みになっています。
国内バイナリーオプションのバイナリーオプション規制は、投機性を抑えるために導入された規制ですので、本質的に「稼ぎにくい」「勝ちにくい」ものとなっているのです。
国内バイナリーオプションの方が優れているポイントってないの?
「安心感」という点がすべてです。
国内バイナリーオプション業者は、金融庁の登録をしている大企業です。投資資金も、信託保全されているため、万が一国内バイナリーオプション業者が倒産したとしても、投資家の資産は返金されます。
海外バイナリーオプション業者の場合は、外国の金融ライセンスになるのですが、日本の金融庁の圧力によって、主要な金融監督庁の国では、海外バイナリーオプション業者は、金融ライセンスを取得できない傾向が出てきています。
- 金融ライセンスなし = 金融監督庁がない
のですから、トラブルのリスクは海外バイナリーオプション業者の方が圧倒的に高いのです。
「安心」を取るなら、国内バイナリーオプション業者の方がおすすめと言えます。
teacher